量子で通信する技術 - 科学まとめ

量子で通信する技術

光科学
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皆さんは今量子暗号通信という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

文字通り、量子を使って通信をする技術です。

少し前までは理論の段階だったのですが、少しずつ実用化が進みつつある技術です。

今回は量子暗号通信について紹介していきます。

量子で通信するとは?

原理

この技術のもとの理論は量子力学になります。

量子は、あるペアの量子の中で、一方の状態を観測するともう一方の状態を知ることができる。量子もつれという性質があります。

この量子もつれという性質を使えば、送信元が送信したい情報を送信先で復元することができます。

特徴

この量子暗号通信の特徴

実質ハッキングすることが不可能に近いことがあげられます。

なぜかというと、もし盗聴しようとすると、証拠が残ったり、量子もつれの状態が変わり、情報を盗聴することができなくなったりするからです。

現在の段階

中国の通信会社が量子暗号通信することができるスマートフォンを発表(2022年5月17日)

各国でインフラへの整備・実験・検証が進んでいる

量子暗号通信技術の更なる進歩(距離や安定性など)

などが現在の段階として挙げられます。

これから先どうなるか

今の段階ではまだ実験やインフラ整備がなどが始まっている段階ですが、計画では、十数年後には実用化するようにすすめられています。

今は光ファイバーなどが使われていますが、将来この量子を使った通信が世の中に広まっていくのではないでしょうか。

参考文献

https://www.soumu.go.jp/main_content/000790353.pdf

中国、世界初の衛星・地上間量子通信ネットワークを構築 | SciencePortal China
中国関連の科学技術、教育、産学連携、イノベーション、知財、統計データ、調査報告書、イベント情報を満載、法律関連やコラムも充実のサイエンスポータルチャイナ、 32年前、人類史上初の量子通信が実験室内で実現され、伝送距離は32センチだった...
量子で通信する「理論上ハッキングできない」スマートフォンが登場
中国の通信会社である中国電信(チャイナ・テレコム)が2022年5月17日に、量子技術で通信を保護することでハッキングがほぼ不可能だというスマートフォン「天翼1号2022(Tianyi No.1 2022)」を発表しました。

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